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2024年11月中旬、宮城県仙台市青葉区にほっこり心ほどけるおにぎり屋さん「一穂(いっぽ)」がオープンしました。
「一穂」のおにぎりは、ひとくち食べればふんわり、ほどけるようなやさしい握り。力を入れず、空気を含ませるように結ばれていて、お米本来の甘みと香りがふわっと口いっぱいに広がります。
使うお米は、宮城県産米を2〜3種類ご用意。それぞれの品種の特徴を活かし、具材との相性に合わせて使い分けているのが特徴です。
例えば、ねばりがあり粒がしっかりとした「つや姫」や「ひとめぼれ」は佃煮系の具材にぴったり。反対にさらりとした「ささにしき」は混ぜごはん系に相性抜群です。
さらに、炊飯はガス釜で。少量ずつ何度も炊き、炊き立てのふっくらごはんを使用。冷たい水にしっかり浸水し、ひと手間かけて炊き上げるその味は格別です。
海苔の香ばしさが、ごはんの甘みを引き立てる。
「おにぎりの決め手は、海苔とお米」と話す店主さん。
使うのは、宮城県七ヶ浜で採れた海苔を、注文ごとに焼いてもらっているという徹底ぶり。市販のものとは一線を画す厚みと歯ごたえで、噛むたびに“こりっ”と心地よい音が響きます。
定番から個性派まで。選ぶ楽しさが詰まった具材の数々。
メニューは定番を含めて、常時12〜14種類。週に2回内容が変わるため、何度訪れても新しい味に出会える楽しさがあります。
なかでも人気なのが、塩だけで味付けした蒸し銀鮭、甘辛く炊いたきくらげの佃煮、そしてあさりの佃煮。魚介は塩釜の市場から仕入れており、素材の良さと丁寧な仕込みが光ります。
さらに、枝豆と塩昆布を混ぜ込んだごはんには、山形産の“ひでんまめ”を使用。シャキッとした食感がアクセントに。
若い世代には、サーモンや数の子、えびなどを使ったクリームチーズ系のアレンジも好評です。
店主おすすめは佃煮系。「しょうが、あさり、きくらげ、しらすなど、シンプルだけどごはんとの相性が抜群なんです」とにっこり。
さらに宮城ならではの「しょうがと大葉みそを包んだおにぎり」や、もちもちおこわまで、おいしそうなおにぎりがズラリと並びます◎
「一粒ずつていねいに」。一人で営む小さなおにぎり屋から、たくさんの笑顔が生まれている。
「一穂」は現在、店主ひとりで切り盛りしています。
それでも、炊き方も、具材も、握り方も、ひとつずつ手間を惜しまず仕上げる姿に、おにぎりへの深い愛が伝わってきます。
お昼どきにはご近所の年配の方が、午後になると小さなお子さん連れのママや若い方がふらりと訪れます。
「お米が本当においしいね」と言われることが、何よりの励みなのだそう。お米の価格が高騰する中でも、品質は下げず、価格も据え置き。新米の季節には、小分けでの販売も予定しているとのことです。
「長く、細く、無理なく続けていけたら」と店主は笑って話します。
ここ「一穂」には、毎日の暮らしをちょっぴり豊かにしてくれる、そんな魔法があります。
店舗情報
店 名:一穂(いっぽ)
住 所:宮城県仙台市青葉区昭和町3−23
電話番号:022-342-1099
営業時間:11時半~14時、16時~18時
※木曜のみ11時半~14時
定休日 :日・月
Instagram:こちら
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