超薄型羊羹やショコラ羊羹が人気!味、技、素材を磨いて研ぎ澄ます「本丸池田屋」|長野県安曇野市

長野県安曇野市・HAMAフラワーパーク安曇野商店街。

2024年8月8日、この地に新たに店を構えた「本丸池田屋」さんは、120年以上の歴史を持つ老舗煉羊羹専門店です。

新潟県小千谷市片貝町から移転してきたばかりですが、その味と技は脈々と受け継がれています。

創業129年、”片貝羊羹”の技を継承する「本丸池田屋」

釜で炊き上げる自家製あんこ

「本丸池田屋」さんの歴史は1896年、初代・本田助七氏が創業したところから始まります。

初代が作り上げたのは、煉羊羹を中心とした賄(まかない)菓子。

その評判は瞬く間に広がり、山を越えて買いに来るお客さんが列をなしたといいます。

昭和8年には第9回全国菓子飴大品評会で赤小豆の煉羊羹が一等賞金牌を受賞。

その後、代々の当主がそれぞれの時代に合わせた新商品を生み出してきたそうです。

2010年に就任した6代目・本田啓邦さんは、「味、技、素材を磨いて研ぎ澄ませていく」という理念を掲げ、商品開発に取り組んできました。

そして2024年、故郷の新潟を離れ、奥様の実家がある長野県安曇野市への移転を決断しました。

豆の個性を活かす、7種類の砂糖と厳選素材

本丸池田屋の店内

「本丸池田屋」さんの羊羹が特別なのは、「片貝羊羹」という独自の製法にあります。

かつて小千谷市片貝町には10軒以上の羊羹屋が軒を連ねていましたが、その中で育まれた特有の技法を今に伝えています。

砂糖だけでも用途に合わせて7種類を使い分け、小豆も粒あん用とこしあん用で品種を変えるなど、素材を磨いてきました。

小豆を自ら炊き上げ、その年の気候や豆の状態に合わせて調整する繊細な技術も光ります。

小豆の個性を見極めながら仕上げていく過程は、まさに職人技といえるでしょう。

「お菓子それぞれに合う小豆の品種を選び、丁寧に炊き上げています。小豆は年によって性質が変わるので、そういった細かな変化を見逃さないことが大切なんです」と本田さんは語ります。

人気No.1!薄くて携行にも便利な羊羹「ぽちここる」

携行に便利な薄型羊羹「ぽちここる」

「本丸池田屋」さんの看板商品といえば、「ぽちここる」です。

「ぽちここる」は、ドリップコーヒー用のポチ袋に入った、厚さ3mmほどの超薄型羊羹。

この商品は、あるお客様の「本丸池田屋の羊羹を薄く切って食べるのが好き」という何気ない一言から着想を得たそう。

「それなら最初から薄く切ってある羊羹をつくれば、もっとお客様に満足してもらえるはず」と考えた本田さんは、3年半の試行錯誤の末、ついにドリップコーヒー向けのアルミ袋に充填する製法にたどり着きました。

ドリップコーヒーの袋に充填中の羊羹

2018年から徐々に販売をはじめ、2020年9月に大々的にイベントでの販売以来、口コミだけで製造が追いつかないほどの人気商品に。

2022年4月からはECサイトでの販売も開始し、全国各地のファンに届けられています。

様々なフレーバーがある薄型羊羹「ぽちここる」

フレーバーも豊富で、定番のあずきをはじめ、しろあん、つぶあん、あんバターしお、キャラメル、ゆず抹茶などが揃います。

賞味期限も長く、日持ちするため、登山といったアウトドアの携行食としても人気を集めています。

ちなみに、ご夫妻はデザイン系の大学出身で、この可愛らしいパッケージデザインも自社で手がけているそうです♪

小豆とカカオ豆のマリアージュ「ショコラ羊羹」

カカオ豆と小豆が融合したショコラ羊羹

人気No.2の「ショコラ羊羹」は、創業以来120年以上作り続けてきた羊羹にチョコレートを練り込んだ革新的なスイーツです。

特に女性に人気があり、バレンタインやホワイトデーなどのギフトとしても重宝されています。

この商品が生まれたきっかけは、豪雪地帯だった小千谷市の冬場の消費低迷を打開するためだったそうです。

「羊羹のあずきもチョコレートのカカオも豆。何か面白い化学反応があるのではないかと思ったんです」と本田さん。

多彩なフレーバーがあるショコラ羊羹

その直感は的中し、ビターミルク抹茶ミルク苺ミルクなど多彩な風味の「ショコラ羊羹」が誕生しました。

表面を乾燥させる独自製法により、外はサクッと、中は生チョコのような口どけを実現。

一般的なチョコレートとは一線を画す、上品な味わいが特徴です。

安曇野の新たな銘菓を目指して

また、「フルーツ大福」も人気商品の一つ。

いちごやみかんなど、まるごとフルーツが入った食べ応え抜群の大福です。

主役の味わいを損ねない絶妙な調合で、フルーツごとに合わせて作られるあんこは、フルーツ本来の風味をダイレクトに楽しめるよう計算されています。

新天地・安曇野で銘菓を目指す

「一瞬一瞬を大切に。今目の前にいるお客様に満足していただけるよう、心を込めて作っています」と話す本田さん。

毎月新作のお菓子を登場させるなど、積極的に新しい挑戦を続けています。

新天地・安曇野でも「この地域を代表するようなお土産といえば本丸池田屋と言ってもらえるように」との思いを胸に、これからも歴史を刻んでいきたいとのこと。

ちょっとしたご褒美に、家族や恋人、そして自分自身へのプレゼントに、「本丸池田屋」さんの和菓子はいかがでしょうか?

店舗情報

店  名:本丸池田屋
住  所:長野県安曇野市三郷温5895-1(HAMAフラワーパーク安曇野商店街)
電話番号:0263-87-1826
営業時間:10:00〜17:00
Instagram:こちら
公式サイト :こちら

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