焼きたての香ばしさに誘われて。盛岡のソウルフード「ひらふねのローストチキン」

盛岡の街に60年以上つづく“地元の味”として愛される老舗精肉店があります。1960年創業の「平船精肉店」は、ローストチキンを看板商品に掲げ、今も変わらぬ味と香りで人々を魅了し続けています。

二代目が受け継ぐ、“変えない”という決意

創業から約60年。
2017年に二代目へと代替わりした「平船精肉店」では、先代から受け継いだレシピや製法を忠実に守り続けています。

「味を守ることが一番のこだわり」と語る二代目店主。効率化や時代の流れに流されることなく、手間と時間を惜しまない姿勢が、今なおこの味を支えています。

黄金色に輝く名物、ローストチキンの魅力

主力商品のローストチキンは、1965年の販売開始からずっと、盛岡市民の食卓を彩ってきた名物中の名物。

年間11万本以上を売り上げる人気ぶりで、地元では“ひらふねのローストチキン”の名で親しまれています。

特徴は、なんといってもそのシンプルな味付け。

醤油・塩・生姜のみで下味をつけ、保存料などは一切不使用。素材の良さを活かすため、余計なものは加えない。そんな潔さが、むしろ力強い美味しさを生み出しています。

ロースターで1時間以上じっくりと回しながら焼き上げることで、皮はパリッと香ばしく、中はふっくらジューシー。

脂が落ちつつも旨みは閉じ込められた絶妙なバランスで、「また食べたくなる」と評判になるのも納得の味わいです。

焼き上がる様子は、店頭のガラス越しから見ることができ、香ばしい匂いとともに、見ても楽しめる。

食べる前から心が踊る―そんな仕掛けも、60年前から続く平船精肉店のこだわりのひとつです。

骨あり？骨なし？選べる楽しさと“味変”スパイス

ひらふねのローストチキンは、骨付き・骨なしの2タイプから選べるのも嬉しいポイント。「お子さまには骨なし」「旨み重視で骨あり」など、好みに合わせて選べるのが嬉しいところ。

さらに、もうひとつの楽しみが“やみつきスパイス”。

ニンニクの旨みとハーブの香りがクセになるスパイスをふりかければ、シンプルな味付けがガラリと変身。

濃い味がお好きな方や、2度楽しみにしたい方にもぴったりです。

精肉店ならではのこだわりと信頼

ローストチキンに注目が集まりがちですが、もともとは精肉店としてスタートした「平船精肉店」。牛・豚・鶏・ラムと幅広い肉を取り扱っており、地元住民からの信頼も厚い存在です。

取り扱うお肉の鮮度はもちろん、仕込みや温度管理、衛生面に至るまで細心の注意を払っているそうなので、安心です◎

クリスマスには1日1300人が来店。行列の先にある、家族の思い出の味

中でも一年で最も賑わうのがクリスマスシーズン。12月には1ヶ月で2万5000本以上が売れるほどの大人気。

ピーク時には1日1300人が訪れ、店の前には長い行列ができるのが恒例行事です。

「うちは毎年このローストチキンじゃなきゃクリスマスじゃない」そんな声も多く、世代を超えて愛される味は、家族の思い出にもなっています。

オンラインショップも充実。遠くても味わえる幸せ

遠方に住んでいる人にもこの味を届けたい―そんな想いから、オンラインショップでの地方発送も対応。

いつでもどこでもあの味を楽しめるのは嬉しいですね♪

現在の店舗は、なんと1901年築という歴史ある建物。明治時代の工法で建てられた趣ある外観は、これまでの歴史を物語っています。

店主は「地元の人はもちろん、観光客にもふらっと立ち寄ってもらいたい。この建物も活かしながら、もっと買いやすく、立ち寄りやすい場所にしていきたい」と語ります。

ひと口で笑顔になる。盛岡が誇る変わらぬ味

昔ながらの製法で、一つひとつ丁寧に焼き上げられるローストチキン。

見て楽しく、香って食欲をそそり、食べて幸せになれる―そんな一品が盛岡にあります。

盛岡を訪れたら、ぜひこの“ソウルフード”を体験してみてください。香ばしい匂いと共に、きっと心まで温まるはずです。

お持ち帰りのご案内■冷たい状態でのお渡しがおすすめ：
温かい状態では肉汁が逃げやすいため、すぐにお召し上がりいただかない場合は冷たいものをお選びください。
■焼き立ての香ばしさをお家で再現：
おすすめの温め方で、ご家庭でおいしくお楽しみいただけます。
■温かいものをご希望の場合：
焼き上がってすぐのものが無い場合は、レンジで温めたチキンを提供しています。

店舗情報

店　　名：平船精肉店
住　　所：岩手県盛岡市肴町５−１０
定休日　：日曜
営業時間：9時半～18時半
Instagram：こちら
ホームページ：こちら
オンラインショップ：こちら