古い町並みが美しく残る岐阜県高山市。観光客でにぎわう中心地から少し足を伸ばした場所に佇む「あぶらえのお店 くあどろ」。
店先からは、どこか懐かしく、それでいて新鮮な香ばしい香りがふんわりと漂っています。
2024年にオープンしたこのお店を切り盛りしているのは、観光業を中心に働いていた経験を持つ長尾さん。
前オーナーから「一緒にやらないか」と声をかけられたことをきっかけに、独立を決意。いつかの夢だった“自分のお店”が早くも25歳で実現することになりました。
「あぶらえ」は、えごまのこと。
店名にある「あぶらえ」とは、飛騨高山の郷土食であり、地元の方言で「飛騨えごま」を意味しています。
※他の地方の「えごま」は「えごま」と地元の人は使い分けます。
「くあどろ」では、この「あぶらえ(えごま)」を使ったメニューが楽しめます◎
看板メニューは「御縁餅」。
いわゆる五平餅ですが、御縁餅という名前で販売しています。
お米は、地元の高校生が育てた特別なものを使用。さらに、白米だけでなく、大分県産の縄文米を使用しているこだわりの一品です。
他にも野菜を練り込んだ五平餅もあり、商品に彩りを加えています。
そして味の決め手となるのは、えごまの種を丁寧にすり潰して作る特製ダレ。
香ばしく甘みのある味わいには、地元の伝統を未来へつなぎたいという想いが込められております。
「五平餅の中に、さらに五平餅?」と驚かれる隠れた人気商品が、「もちんもち」です。
外も中ももっちりとした食感で、2つの味が楽しめるオーナー完全オリジナル商品です。
国際色豊かな、ふれあいの場。
国際交流ができるのも、ここならではの魅力。
オーナーはなんと英語とイタリア語を話せ、イタリアへの留学経験もある国際派なんです。
店内には国内外から多くの観光客が訪れ、外国人のお客様の割合は6割ほど。珍しい「えごま」という和の食材に興味を持ち訪れる方が多いのだそう。
タイミングが良ければ、国際交流ができるチャンスも。
「海外の方との交流を楽しみたい」という方にもおすすめのスポットですよ◎
時間と手間、そして想いを込めて。
「御縁餅」の仕込みには、お米を炊く時間も含めて約3時間半。特製ダレづくりにも2時間以上をかけているそう。
大量生産ではなく、一つひとつ手間ひまを惜しまず、丁寧に仕上げているのが特徴です。
また、事前予約制で「五平餅作り体験」も実施しています。
子どもから大人まで参加可能で、海外からのお客様も多く、高山で唯一の貴重な体験となっています。
食べるだけでなく、作ることで得られる思い出もまた“旅のご縁”になることでしょう。
目指すは“知る人ぞ知る行列店”。
「より多くの人に、えごまの美味しさを届けたい」
長尾さんの願いはシンプルですが、その奥には深い情熱が感じられます。
いずれは「御縁餅一本にしたい」とのこと。
これからますます注目される一軒になるかもしれません。
今日の出会いが、あなたの“ご縁”になりますように。
そんな想いを胸に、「あぶらえのお店 くあどろ」は、香ばしくあたたかな時間を丁寧に紡いでいます。
オーナー様より※5月5日より高山の朝市に出店開始予定で、朝市に専念するため5月4日から当分の間事前完全予約制になります。
(朝市ではあぶらえを使ったみそ汁、豚汁を提供予定)
詳細はインスタの情報をご覧頂くか、お電話もしくはインスタのDMよりお問い合わせ下さい。
お越し下さるお客様には大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いします。
皆様のご来店、高山の朝市でお待ちしております!
Tips
店舗情報
店 名:あぶらえのお店 くあどろ
住 所:岐阜県高山市初田町1丁目3−1
営業時間:11時(おおよそ)~五平餅が売り切れ次第終了(大体17時から18時頃)
定休日 :不定休
Instagram:こちら
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