郡上市八幡町の街並みに静かに溶け込む「aloha makeke」さん。
ここは、手作りのお惣菜やお菓子を通じて、地域の人々の心を繋ぐ温かい場所です。
もとは地元で薬局として長く親しまれていた建物が、リフォームを経て新たな命を吹き込まれ、地域のコミュニティスペースとして活用されています。
想いを形に──「aloha makeke」の誕生
「街中に誰もが働けて、誰もが訪れられる場所を作りたい」
就労継続支援B型事業所「ALOHA」を運営する中で芽生えた一つの想いを形に誕生した「aloha makeke」さん。
その根底には、障がいの有無にかかわらず、全ての人が同じ価値を持ち、支え合いながら暮らすことが当たり前の社会を目指す“ノーマライゼーション”の理念が息づいています。
販売しているのは、手作りの惣菜やお菓子、旬のお野菜など、日常に彩りを与え、心をほっと和ませる品々です。
手作りの惣菜で日常に小さな幸せを
「aloha makeke」さんの看板メニューは、添加物や保存料を使用しない手作りのお惣菜です。
なかでもコロッケが人気で、その中でも「明宝ハム入りコロッケ」は、サクサクの衣とジューシーな中身の絶妙なバランスが魅力的で根強いファンがいるのだとか。
ほかにも、唐揚げやかき揚げ、アジフライ、竜田揚げなど、充実のラインナップが揃います。
訪れるたびに新しい味わいに出会えるのも楽しみのひとつ。
冬は大根や白菜、夏はトマトやピーマンといった地元の新鮮野菜を使用。事業所「ALOHA」が作るお野菜も使われています。
また、数量限定のお弁当も提供しており、地元の行事やイベントの彩りに一役買っています。
なお、「aloha makeke」さんで出た生ゴミはコンポストで堆肥化し、ALOHAの畑で再利用しているとのこと。
食材の循環型利用に取り組んでおり、なるべく化学肥料に頼らない仕組みを整えているそうです。
地元の恵みを活かした魅力的なメニュー
郡上の豊かな自然が生んだ食材を活かした商品も、このお店の魅力のひとつです。
いちじく、りんご、キウイといった地元産の果物を使用した手作り酵素シロップは、北海道産のてんさい糖を使い、素材本来の優しい甘さが楽しめる一品。
夏には「ひるがの牛乳のカフェラテ」が大人気。
濃厚な地元産牛乳が作り出すまろやかな味わいは、一度飲んだら忘れられません。
さらに、毎週水曜日の「おやつの日」には、手作りドーナツやシフォンケーキ、プリンなどのスイーツも並びます。
ビーガン対応のおやつも用意されており、塩サブレ、ハワイアンクッキー、アンザッククッキーといった3種類のクッキーは素材の風味を活かした優しい味わいが人気です。
土曜日やイベント時には、地元の雑穀屋「大間見屋」さんのきなこを使った「ヴィーガンきなこドーナツ」も登場。
国産豆腐を使用し、外はさっくり、中はふんわりもちっと仕上げたドーナツは、お客様の間で大好評です。
人と人とが繋がる、心温まる居場所
「aloha makeke」さんは、おいしい料理やお菓子を提供するだけでなく、地域の人々が気軽に集まれるコミュニティスペースとしての役割も担っています。
「何も買わなくても、ちょっと顔を出しに来るだけでもいいんです」と語るスタッフの言葉通り、店内は誰もがふらっと立ち寄れる温かな雰囲気が広がっています。
コロナ禍で減少した近所付き合いや家族との時間。
その空白を埋めるように、「aloha makeke」さんは地域に寄り添い、人々の心の拠り所となっています。
さらに、八幡駅前広場の青空小店への参加など、地域のイベントにも出店しているとのこと。
隔たりなく「あそこはおいしいから行きたい」と心から思ってもらえるお店にしたい。
そんな思いを胸に、「aloha makeke」さんは、日々歩み続けています。
日常のひと休みに、地元の恵みを感じられる「aloha makeke」さんのお惣菜やおやつを楽しんでみませんか?
「aloha makeke」さんが育む心温かな時間を、ぜひ訪れて体験してみてください!
店舗情報
店 名:aloha makeke
住 所:岐阜県郡上市八幡町殿町168
営業時間:11:00〜15:00頃
定休日 :土曜日・日曜日(月に1,2回土曜日営業有り)
Instagram:こちら
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